ゆるーくモンテッソーリ教育実施中の我が家。
モンテッソーリとは何ぞや?
私は以前、闇の時期がありました。
両家も遠方、頼れる人もいない中、一般的には育てやすいといわれる部類に入るであろうわが子とうまく関われなくなって、育児にとても悩んでいました。
そんな中、モンテッソーリ教育に出会いました。
ただ、モンテッソーリ玩具は高くて手が出ない。
継続が大事なのに、今日は疲れてできない。
また、自己嫌悪に陥るのが嫌なので、ゆるく実践していくことにしました。
我が家のベースになっているのは、こちらの本です。
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こちらでは、具体的な方法が載っているのですぐに取り入れやすく、おススメですよ。
ベビーカー嫌いで手もつなぐのも嫌いですぐ怒る、引き出しを開けては荒らす、突然の癇癪、遊び食べで全身・床もべちゃべちゃ…
1日に何度もやってくるいたずらタイム、毎日の積み重ねとなると相当応えるものがありますよね。
私も例にもれず、ふと気づけば怒ってばかり。そんな自分に自己嫌悪を抱えて過ごすことは親子ともにいい状態とは言えません。
モンテッソーリでは、日常生活を通して子供自身が本来持っている力を引き出す、という教育がなされます。この力を伸ばしてあげることで、自分で生きていく力をつけていくのです。
この著書の中では、日常生活全般の「おしごと」が、すぐ実践しやすい形で紹介されています。
この「おしごと」を取り入れたことによって、責任感や、考える力、集中力や好奇心が以前にも増してきました。
そして、親も楽になりました。
始めた当初(2歳頃)は、親がつきっきりで見守りながらしていましたが、現在は自分で考えるようになってきたのである程度本人に任せています。
あんまりにもそばにいると、
なんて言われますしね(笑)
もし失敗しても、考えるきっかけになりますし、そのあとの対処もできるようになってきました☆
毎日料理している姿を見て、ぴー坊が一番興味が沸いた様子だったので、我が家は台所育児を取り入れることにきめました。
因みに、我が家は2歳頃から台所育児を取り入れています。メリットや、取り入れ方を紹介していきます。
台所育児のメリット
- 食育によって、感謝の気持ちが芽生える
- 五感への刺激で、脳の発達を促す
- 料理は実験!科学、数字が身近になる
- 親子のいいコミュニケーションになる
食育によって、感謝の気持ちが芽生える
出来上がった料理をみるだけでは、食材本来のものと結びつけることは難しいです。図鑑で見たとしても、想像することは容易ではありません。
野菜や魚などの食材が、どう調理されて食卓に並ぶのか?過程を知ることで食に対する知識がついていきます。
また、現在4歳となりましたが、食材や調理への興味だけではなく、
- 使う食材
- 料理を作ってくれる方
- 食材を生産してくれた方
がいることで自分がご飯を頂けることに気づけるようになりました。
以前は、食べ残しも多々あり、気になっていましたが
と、食事前に事前に行動できるようになりました。知識がつくことで、自分がどうしたらいいのか考えられるようになってきたと感じています。
五感への刺激で、脳の発達を促す
調理をしていると、触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚のすべてをフル稼働させますよね。また、台所仕事は手作業がほとんどで、第二の脳と言われる指先を動かすことで更に五感が刺激され、考える力や想像力を鍛えます。
脳の発達は、心の発達面においても重要なことですよね
料理は実験!科学、数字が身近になる
料理をしていると、おのずと科学や数字に触れる機会が増えます。
- 食材を計量する、比べる
- 時間を図る
- 野菜を切って形や切り方を学ぶ
- 調理することで食材の変化を見る
- 温度変化と食材の変化 など
楽しく体験できるので、何度も繰り返し行うことで自然と自分で考えられるようになっていきます。
他の遊びではなかなか日常生活に取り入れることが難しい、最高の実験の場を作ってあげることができます。
私が初めて作ったのはすいとんの生地だったと思います。(実家が東北地方で冬の定番料理でした)
さらさらした粉と水を混ぜると粘土みたいになって。お湯に入れるともちもちの団子みたいになって。不思議で、面白くてしょうがなかったんです。
でも、分量を間違えると、ただのどろどろの液体みたいになって(笑)
あの時感じた、ワクワクした気持ちを共有したいなという気持ちが大きくあります。
親子のいいコミュニケーションになる
台所で一緒に料理をすることは、親子の絆を深める良い機会になります。
特に、「遊びにはしっかり付き合わなくちゃ」と思い込んでいた時期、一緒に作業するだけでお互い楽しい時間を共有できたので、台所育児が救いでした。
また、子供たちは料理を通じて、自己肯定感が高まります。自分で何かを成し遂げた喜びや誇りを感じることができ、自信を持って新しいことに挑戦することができます。
台所育児のデメリット
- 安全性の問題
- 時間と労力の増加
- 自己肯定感を下げてしまう可能性
安全性の問題
子供はまだ料理の安全ルールや危険を理解していない場合があります。包丁や火を使う作業など、危険が伴う作業に参加させることは、事故や怪我のリスクを高める可能性があります。
なので、初めての場合や慣れていない場合は、まずは危険から遠ざけて環境を整えましょう。そして、子供が興味を持ったことを一緒にやってみてください。
参考
- 葉物野菜をちぎる
- 野菜を水洗いする
- 調味料を入れる
- バターナイフで柔らかい食材(バナナなど)を切る
- 材料をまぜる
- 材料の計量
- 盛り付け
- 卵を割る など
小さい子供でも、できることはたくさんあるんです!
因みに、我が家はこちらを使って、興味を持ったおまけピーラーから始めてみましたよ
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時間と労力の増加
子供が料理に参加すると、準備や片付けにかかる時間が通常よりも長くなります。また、最初から上手にできることはないので、汚れることも多々あります。
なので、どうしても余裕がないときは、自分の精神安定のためにも台所育児はお休みをおススメします。
しかし、子供は失敗した経験から、うまくいく方法を見出していくんです。
将来的には、子供が料理してくれる、という期待もあるので(笑)大人の余裕があるときはぜひ一緒にやっていきたいですね。
自己肯定感を下げてしまう可能性
これは、一番注意しておかなければならないことです。
「そうじゃなくて、こうしてっていたじゃん!」
「入れすぎだよ!」「もうやらなくていい!」
失敗したいわけではなく、子供は体も脳も発達が未熟なので思うようにできないこともあります。
でも、それって少しの工夫で解決できるかもしれませんよ。
参考
- 調味料を入れすぎる ➡小皿に親が分けておいてからお願いする
- 汚れまくる ➡汚れOKゾーンを作る。レジャーシートを敷く など
できていないことがあれば、できるように環境を整えてあげましょう。
ポイント
- どのように説明すれば理解できるか?
- 子供が行う部分、親が行う部分の適切な介入の仕方は?
- どこまで子供ができるかを見極める
親の関わり方を考えることで楽しい時間を共有することに繋がっていきます。
台所育児を始めて
あくまでも、”自分の心と時間に余裕があるとき”にゆるーく台所育児を行い、現在4歳になりました。
2歳から始めましたが、仕事の日はほぼやっていないので、(料理の時に泡遊びという名の洗い物をシンクでやってもらっていたくらい)実質半年くらいでしょうか?
それでも、できることは増えてきています。
メモ
- スクランブルエッグ、ちぎりサラダ、炊飯は見守りで自立
- 包丁、火は一緒に実施
- 危険なことが理解できてきてきて、自分で環境調整するようになった
- 計測(スケール、計量スプーン・カップ使用)は自分で可能
台所育児を取り入れてきて、よく子供を観察するようになり、前よりも成長を実感できるようになりました。でも、同じくらいハラハラしたり、ちょっとイライラしたのも事実です。
しかし、ありのままの彼を受け入れてきた結果、自信がつきなんともいい顔をしている現在の彼を形づくっていると思っています。
自分がしたことによって感謝されると、自己肯定感も上がりますし、チャレンジ精神、自己効力感もぐんぐん伸びていきます。
まとめ
親の参加必須な台所育児ですが、メリットがかなり大きいです。実際、デメリットとして挙げていることは一過性なものであって、徐々にできるようになりますし、あまり気になりません。
経験は幼児期の唯一無二の宝だと思っていますので、親の余裕があるときには、ぜひ取り入れてみてくださいね。